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一応WebOSのまとめso far

2007.04.25 *Wed
知っているWebOSのうち、今までに体験したのは半数にすぎないが、サーベイのモチベーションが若干下がったので、ここで一旦まとめることとする。

WebOSとは何か。これは、ORCAのHPに書いてあるごとく「ホームページ上のコンピュータデスクトップ」であると言える。あるいは「オンラインデスクトップ」と呼ぶ人もいる。

すなわち、ユーザーインターフェース(UI)のことであって、ファイルシステムやリソース管理の機能は、完全に他のOSにアウトソーシングしている。だからこれ自身はOSではない。もちろんユーザーから見たらWindowsともMacともLinux(のウィンドウマネージャ)とも似て非なる使い心地。UIを通してしかシステムに触れないユーザーが新たなUIをOSと呼びたくなる気持ちもわからないではないが、システムに対するローレベルな機能は他のOSが提供している。だから、オンラインデスクトップ、と呼ぶのが正確だと私も思う。

しかし世間に訴えるときには大風呂敷を掲げることも大事だ。それに、すでにWebOSという言葉はかなりの広がりを見せている。今から名前を変えるのは大ごとだろう。だからここでも敢えて、間違っているとは思ってもWebOSという呼び方を続けていこうと思う。


さて、WebOSの存在意義とは何か。なぜ今これほど盛り上がっているのだろうか。背景にはもちろんWeb2.0の流れがある。これから、コンピュータはどのように使われるのか。Web上に個人情報やら仕事の成果やら計算リソースやら自分が買ったり生成したコンテンツやソフトウェアやら、これまで自分のパソコンが管理してきたもの全てをWeb上に置き、自分は身軽に実世界を動きまわる。データもソフトも、必要なときに必要なだけダウンロードして使う。これがWebOSが活躍する将来の我々の生活である。これをここでは「総オンライン時代」と呼ぶことにしよう。これはMosaicがヒットした頃から言われてきた概念だが、今やそれはもう目の前まで来ている。あと10年はかかるまい。リベラルな人ならすでにある程度使っているし、そうでなくとも5年もすればほとんどの人にその概念が理解され、使われるようになると思う。

その時、ユーザーから見れば、Webブラウザがもっとも基盤のソフトウェアとなる。自分の持つもの、他人の持つもの、その全てへのアクセスの窓口がWebブラウザになる。だから、ここのユーザーインターフェースは非常に重要なのである。また、そのユーザーインターフェースを実現するためのミドルウェアもいますぐに作らなくてはならない。ここに競争が起こっているのだ。

この部分の一つの方法論として、WindowsやMacOSからUIを継承する道を選んだのが、現在のほとんどのWebOSである。確かにUIの面から言って、これに慣れるための敷居は低い。また、マウスやキーボード、ディスプレイという構成は、これからもある程度は使われ続けるだろう。これらの入出力デバイスは、WIMPスタイル(WindowsやMacOSのUI)と非常に相性がいいのである。だからブラウザの中でもうひとつブラウザがあったり、そこで電卓ソフトがウィンドウで開いたりするというのは、そんなに不自然なことではないし、使うのに困らないし、またちょっと驚きもある。さらに、全てのWebOSはオンラインストレージとタイアップしている。WebOSの作業結果が、Webの向こう側に保存される、というのも何の違和感もなく受け入れられる。それゆえに多数提案されてきているのであろう。

では、このWebOS、果たして総オンライン時代の主流の技術になるだろうか。

近い将来WebOS的なものが必要な事は明らかである。WIMPスタイルのUIも、そのメリットは大きいと思う。また、現在のWebOSの実装では、クライアントが、あるWebサーバに接続すると、そこからWebOSのUIを実装するJavascriptまたはFlashのプログラムが飛んでくるので、クライアント側には何もインストールする必要がない。これは普及を目指す上で大きなメリットである。

ただ、今あるものが最適解かというと、そういうことはないと思う。
私が議論の余地があると感じるのは、主に実装の面である。ある意味しょぼい話かもしれない。

まずはWebOSというような基盤ソフトウェアがJavascriptやFlashで実装されているというのが気に入らない。ブラウザinブラウザも、できるということはわかるが、クライアント側のマシンパワーを無駄に食うことになる(つまり、動作がもっさりする)。すでに、Web上での各サービスはそのままWebブラウザ上で動くようにできているのだ。これをさらにもう一枚皮をかぶせて見ているというのがうざい。できればこういうのはWebブラウザの一機能として実装してほしい。

ブラウザで実装する利点は他にもある。現在の方法論ではセキュリティの制限が大きく、ファイルのアップロードやダウンロードが異常に面倒臭かったり、直接端末のハードウェアに触れなかったりするなどの制限もある。総オンライン時代では、カメラやビデオなどのAV機器なども直接Web上のオンラインストレージにつなぎたくなる。その時、自由にリソースに触れない、というのは大きな足かせとなる。
#ただし、この制限はやがてなくなっていくかもしれない。なぜなら総オンライン時代においては、ローカルの端末(に保存されている自分のファイル)がウィルスに冒されるなどということはないからである。

しかしWebブラウザで実装してしまうと、問題もある。まず、何かを最初にインストールしなければいけない。これが面倒だ。また、ブラウザシステムがあまり大きくなると、ローカルにある唯一のプログラム、ブラウザ自体がウィルスに感染する危険性が増す。
また、現在では個人の趣向もコンピュータの使用目的も様々だ。つなぐ機器だって様々だ。そんな時、Webブラウザ固有にUIが規定されたんでは面白くない。目的や端末タイプに応じて、UIがダイナミックに向こうから飛んできた方が便利だろう。

他にもいろいろ考えるところはあるが、そろそろ長くなってきたので最後に思うことを言うと、今やるべき事は、クールなJavascriptで既存のOSに類似したUIを実現し、固有のアプリを次々と作っていく、ということではなく、現存する、あるいはこれから出てくるであろうWeb2.0的なリソースを、どのように構造化し、有基的に協調させていくかという方法を考えて、それを現在可能な実装で作っていくことではないかと思う。そこまで達しているシステムは少ない。これまでのPCの役割をネット上に移動させるだけでなく、ネット上に常にあるからこそのメリットもあるはずだ。YouOS, Startforceは既存システムの中ではこの点ではもっとも進んでいると思う。また、携帯端末との統合という点ではGlideがクールなUIだし、何よりWIMPに縛られていない。やはり携帯端末を考慮すると、WIMPでは対応できない。
ソフトとして完成度が高いのはGoowy,ORCAだろうか。ただ、これらはWebOSとしてのコンセプトに弱いところがある。

とうことで、研究者としてはYouOSと、あとはまだ見ぬZimbra、それから、これまたまだ見ぬオンラインストレージのDropboxに期待したい。


ちょっと散歩してこよう。
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大和田 茂

Author:大和田 茂


元IT系の研究家。現在はゲーム/玩具作家をめざしている。


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