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Kindleに英辞郎5

2010.04.18 *Sun
最近勉強に洋書を読まないといけなくなり、小さくて本の購入も辞書引きも簡単にできるということで、Kindleをついに買ってしまった。自分の専門の論文なら読めるけど、一般書は難しい(謎)。
なお、XperiaとPSPとパソコンをすでにカバンに入れて持ち歩いているので、軟弱な私はでかいKindle DXではなく、小型の方(いわゆるKindle2)を買うことにした。(下図左の方。ちなみにKindle2という名前では売っていない)




で、これに英辞郎を入れようとしたのだが、Web上にいろいろ情報はあったものの、一箇所に全部の情報は載ってなかったので(あるいは、載っていても動かなくて他の情報とあわせないといけなかったりして)はまったので、一応ここに情報をまとめておく。基本的にはこのページに従った。問題が起こったのは、英辞郎が書籍の最新版(英辞郎第5版)で、漢字コードがunicodeだったため。
あらかじめ言っておくが、このページに従って作業を進めた結果、なにがしかの事故(Kindleが壊れたとか)が起こっても責任は取れません。

1.必要なソフト3つ(英辞郎、ActivePerlMobipocket Creator)をインストールしておく。

私が買った英辞郎5はこれ。より古い英辞郎の場合はエンコードが違うので、このページに従えば多分十分。



ちなみに、英辞郎mobi版というのもあるらしい。どうやって手に入れるのか知らないけど、これさえあれば一番面倒なところををすっ飛ばしていきなりステップ10に飛べる。

2.辞書ファイルを「1行テキスト形式」で取り出す。
英辞郎5(PDIC Unicode for EIJIRO V)を立ち上げて、File⇒辞書設定<詳細>で出るダイアログの使用辞書一覧で、「EIJI-118.dic」の上で右クリック、「辞書の変換」を選ぶ。出てくるダイアログの「変換先辞書」に好きなファイル名(例えばeijiro.txt)を入れ、「変換先ファイル形式」で「PDIC一行テキスト形式」を選び、「OK」を押す。するとeijiro.txtが出来上がる。

3.このファイルのエンコード形式をSJISに変換する。SJISでなくてもいいかもしれないが、とりあえずperlで素直に読める形式じゃないとダメ。私は手元にxyzzy(ここの「Emacs Likeな Editor. LISP interpreter 内蔵」からダウンロード可能)があったので、これでファイルを読み、ctrl-x,ctrl-k,fでコード変換モードにした上でsjis[enter]でsjisに変換し、ちょっとエディット(例えばspace, backspace)したのちにctrl-x,ctrl-sでセーブしてsjisに変換した。nkfなんかも使えるかもしれない。

4.次に、sjisにしたファイルサイズを小さくする。ここの「このスクリプト」のリンクをたどってダウンロードできるchujiro.LZHを展開して得られるeimin.plを、指定どおりに使えばよい。具体的には、コマンドプロンプトで次のように入力する。

perl eimin.pl eijiro.txt>chujiro.txt

なお、eijiro.txtのエンコードがよくないと、chujiro.txtのサイズが0になる。

5.作ったchujiro.txtはsjisなので、これを英辞郎で読ませるためにまた変換してBOM付きのutf16leにする。xyzzyならctrl-x,ctrl-k,f, utf16le-bom[enter]したのちに上書き保存である。

6.これを英辞郎で読み込む。File⇒辞書設定<詳細>で出るダイアログで、右側の「使用辞書一覧」の中で右クリック⇒既存辞書の追加、で出るファイル読み込みダイアログで、ファイルの種類を「テキスト(*.txt)」で、コード変換済みのchujiro.txtを読み込ませる。PDIC用の辞書じゃないから変換する?みたいな事を聞かれるので「はい」とする。次のダイアログでの「変換先辞書」の名前は適当でよい。変換中にたまに止まって質問ダイアログが出る(私の場合はバンドエードとかで--;)が、これは「以降自動処理」で問題なかった。

7.読み込んだchujiro.dicを、.csv形式にして出力する。これは、chujiro.dicをクリックしたのちに右クリック⇒辞書の変換、で、変換先辞書を「chujiro.csv」に、変換先ファイル形式を「csv形式」にして出力すればよい。

8.ここからは原則こちらのページに従う。eijiro117-15.csvはchujiro.csvに読み替える。具体的にはEijiro117-LinkedEntries.plとEijiro117.csv2html-v3.plを落とした上で、コマンドプロンプトで

perl Eijiro117-LinkedEntries.pl chujiro.csv UTF-16LE >linked.txt
perl Eijiro117.csv2html-v3.pl chujiro.csv Eijiro117-WIK:7-ITAI UTF-16LE > chujiro.html

とする。(二行目のEijiro117-WIK:7-ITAIというのは適当な文字列でもいいかも)

9.次に、最初にインストールしたMobipocket Creatorを立ち上げて、以下のようにする。

i) Add Fileから、chujiro.htmlを読み込む。
ii) Book setting から、Input languageをEnglish、Output languageをJapaneseにする。した後にページ下の方のUpdateボタンを押すのを忘れずに。
iii) MetadataでMain subjectをDictionariesにする。eBook TitleはChujiroに、Authorを適当に(例えばALCとか)しておく。再びページ下の方のUpdateボタンを押す。
iv) 右上の方のBuildボタンを押す。Compressionは No compressionでよい。EncryptionはNo encryptionにする。CompressionをHigh compressionにすると恐ろしく時間がかかる。(今やってるけど、ちゃんとできるか不安)

これでChujiro.prcができる。フー。ここまでできればあとは簡単。(ただしKindleが壊れるとすれば次のステップ)


10.Kindleでユニコードが表示できるようにする。
まず、Kindleのバージョンが古い場合は最新の2.3.3にする(うっかり2.3でやってしまったところうまくいったけど、お勧めしない)。アップデータはAmazonから落とせる

2.3.3になったら、ここの「新しいフォントはっく」にある「Kindle 2 (Global Wireless用) インストーラ」というリンクからファイルをダウンロードし、HPに書いてあるとおりにやればインストール完了。ここは簡単だけど、Kindleにとっては一番危険なところ。また、将来のアップデートを行うには、ここでやった変更をアンインストールしてからやらないといけないらしい(アンインストーラは、Kindle内の/hackに置かれる)なお、USBをKindleから抜く場合はいきなり抜かないで、ちゃんとUSBをストップしてからやらないとダメだそうだ。

11.Chujiro.prcをKindleのDocumentsフォルダに入れる。こうしておいてKindle側でHome→Menu→Settings→Menu→Change Primary Dictionaryで、Chujiroを選べば完了。ちゃんと単語にカーソルを合わせたときに和訳が出るかを確認。


...というわけで、結構面倒くさいのですよ。大変だったけど、喜びもひとしお。これからは洋書を読むのがちょっと楽になるはず。

なお、日本語のフォントはKindleの/fontsの下にあるSans.ttfとSerif.ttfを他のttfに置き換えてリブートすればすきなのが使えるらしい。ただしこのページの「フォントについて」にある注意を守ったほうがよさそう。うっかりttfじゃなくて、ttcにしちゃって大変になった人の報告がある。ああ怖い。怖いので私には変える勇気が出てない。
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CATEGRY : 勉強

COMMENT

そういう使い方もできるのかぁ。。。
作ってる本人たちはそこまでの想定はしてないのよね。。
2010/04/19(月) 01:14:10 | URL | #- [Edit
お、某社社員さん(笑
英辞郎は最高クオリティの英和辞書データなのでみんな使いたいんだよね~お世話になってます。

ちなみに、ALC社員にブログ書きこみされてびびっている人もいました。→http://hondamarlboro.blog112.fc2.com/blog-entry-23.html
2010/04/19(月) 14:33:48 | URL | owd #- [Edit
Better font hack
Kindleをunicode化するときに、よりよいHackを見つけたので本文を更新しました。

http://www.ytsuboi.org/wp/archives/1414

アンインストーラを自動でコピーしてくれたり、スクリーンセーバーハックも入ったり、いろいろ便利!

早速スクリーンセーバーを家族写真にしました(笑
こういうのを痛Kindleと言うらしい(笑
2010/04/19(月) 21:31:14 | URL | owd #- [Edit

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大和田 茂

Author:大和田 茂


元IT系の研究家。現在はゲーム/玩具作家をめざしている。


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